はむし
あのー、あいつら。主に夏にさ、なんか知らんけど空中のある空間で飛び続けてる虫たちおるやん?
そこに何もないのにさ、なんか知らんけどその場所でずっと飛んでる虫たち。
もうね、ぼくね、あいつらが許せないんですよ。
僕、朝は大体遅刻しそうなタイミングで家を出るので、自ずと自転車の速度も上がるわけじゃないですか。
そんでものっすごい速さで自転車をこいでるわけじゃないですか。
もう息とかゼーゼ−でこいでるわけですよ。
ね、もうその辺をヨボヨボ歩いてるおじいちゃんなんて、別に引いても問題は無いぐらいのテンションで自転車をこいでるわけですよ。
テンションはマックスですよ。「オラどけコラァ!遅刻しそうなんじゃ!」みたいな感じですよ。
そんなときにあの羽虫どもが俺の顔にバッサー!
ギャー!
虫がメガネにバチバチ当たる!てか、あぶねえ、今口で息してたら虫食ってた…
みたいなね。せっかくのテンションもだだ下がり、そのせいで自転車の速度もだだ下がり。虫を警戒するあまりおじいちゃんへの警戒心も薄れてもう少しでおじいちゃんに引導を渡しそうになったりするわけですよ。
大体、木の近くに多い。もうね、マジで小鳥(主にスズメ)に食べられてしまえと。
この前なんか、実験が終わってみんなにお疲れーって言って、そんで気分よくさっそうと自転車を加速させようとしたそのときにバッサ−ですよ。思わずぐあっ!って叫んでもうたわ。